緊急事態宣言・・・愚かなる選択

<題名;緊急事態宣言・・・愚かなる選択>R3-04-28

 コロナウィルスは、大きさ数10ナノメ-トル、人間の細胞の1/100~1/1000程度。80程度の遺伝子を持ち、自己増殖はしないが他の生物細胞に寄生して宿主細胞の資源とエネルギ-で多数の複製を造り、宿主細胞を破壊して拡散する。環境に応じて変化する遺伝子の行動は素早く、複製に要する時間は10数分から数10分と極めて短い。新型コロナウィルスの場合、複製された大量のウィルスは感染者の呼気と共に外部に放出され、排気ガスのように外気中に漂う事になる。

 ウィルスは地球に生命が誕生してから数億年後、単細胞真核生物から進化したと考えられる。細胞質を全て捨て去り自己増殖能力を捨てたが、岩石の様に結晶化して環境の変化に長期に渡って耐える事を可能としている為、根絶はほどんと不可能。

 この様な生物(?)との戦いにおいて、政府や知事達が言う、マスクの着用や自粛生活等は如何なる科学的根拠も無く、意味もない。富岳によるシュミレ―ションは前提が異なるり、答えは実態に合致していない。

 4都府県に緊急事態宣言がだされ、人々は不自由な生活を強要されている。だがこの宣言は<国民の命を守る>という、当たり前で、最も重要な言葉の影に隠された政治的駆け引きだ。これでは、感染は縮小せず、ウィルスは変異を繰り返しさらに感染を広げて逝くだろう。

 パンデミックは予見されていた。権力闘争に明け暮れて政治はその対策を怠った。そして現在もまた、国民から自由と活力を奪おうとしている。人類社会の発展は、個々人の自由な発想の基に新たな技術を開発して来た事にあった。これからもウィルスは変異を繰り返し、パンデミックは何度も来るだろう。対抗手段は、ワクチンと治療薬の開発だが、これ等の事は、自由で活力のある世界でしか実現できない。

    このままでは、東京はドブネズミと化け猫の蔓延る闇の都市と成る。

             福島 勇 ; 作家(主たる分野;理論生物学、理論物理学