ザ シャドー クライシス(Amazon電子書籍)

 

ザ シャドー クライシス

ザ シャドー クライシス

 

 

  ザ シャドー クライシス・あらすじ

  

ベネゼイラで石油開発会社が武装集団にわれた。翌日には発電所が襲われて、マラカイボ湖周辺に供給する電力の80%が停止した。内戦で混沌とするベネゼイラは難民で溢れていた。難民達の多くは陸路アメリカを目指して移動していたが、アメリカは難民の受け入れを拒否して、メキシコとの国境を閉鎖した。メキシコ国境の街マタモロスは難民達で溢れ、メキシコ政府が郊外に設定した難民キャンプは全員を収容できず、周辺地域の生活環境は大きく劣化していた。其処でコレラが発生した。

ミャンマーからバングラデシュに続くコックスバザールの湿原は、ミャンマー政府軍の過酷な掃討を逃れて脱出をはかるロヒンギャ達の行進が続いていた。その上空に、微かな爆音を立ててドローンが近付いてきた。ドローンは彼等の頭上に到達すると、、枯葉ざいでも振り撒くように無色無臭の液体を散布して消えた。24時間後、ロヒンギャ達の全員が、猛烈な下痢と腹痛に襲われて歩を止め、水中に倒れ込んで行った。

コンゴ民主共和国では、乱立する武装勢力の抗争が長く続いていた。近年になって、中国軍が政府支援の為に大部隊を派遣して主要都市の治安は略確立されたが、エボラ出血熱の流行が勢いを増していた。だが、中国人がエボラ出血熱に羅患する事は無かった。

北朝鮮が、日本海に向けて発射するミサイル発射回数が増加していた。最初は短距離ミサイルだったが、次第に距離が伸びて、最近では日本のEEZ内に三発が着弾し、その後の1発は東京上空を超えて南太平洋に着弾した。

対馬海峡西水道を敦賀に向かって航行していた日本海巡洋艦に、プサン基地を発信した韓国海軍機が照準用レーダーを照射して退去するよう警告した。行く手の日本海には、1群の韓国漁船団、5群の北朝鮮漁船団、そして大型冷凍設備を整えた中国の司令船がいた。

中国の世界制覇の策謀は、北朝鮮と韓国を巻き込んで、メキシコで、ミャンマーで、アフリカで、現地人民のコントロールする為の様々な実験を繰り返していた。そして日本に牙をむいた。北朝鮮の核弾頭弾道ミサイルが東京に向かって発射された。

核攻撃には、核による反撃しか無く、東シナ海に潜む弾道ミサイル原子力潜水艦から四発の核弾頭弾道ミサイル朝鮮半島に向かって飛んだ。朝鮮半島は火の海となり、太古の時代から築いてきた歴史の遺産が、全ての生命と共に消えた。そして、焼け野原と成った朝鮮半島に中国軍が雪崩込んだ。

   ・・・・・・次は日本の制服だ!。・・・中国の国家主席モウ・トーチェンが吠えた。・・・・・・・