ウィルス感染症・・・その失策と行方

 <ウィルス感染症・・・その失敗と行方>R3-1-31 

 何処かの政治家が何人か集まって飯を食ったとか、酒を飲んだとか、カラオケをやったとか、国会が騒がしい。だがこれ等の行為は私権に属する事であって、他人が、あるいは国家が関与する事ではない。コロナ渦で、どこを向いても自粛・・・自粛であっても、全てを承知でする会食は他人が口を挟むべきではない。まして国会で論じるような問題ではない。こんな事で暇を潰している日本の国会、国会議員のバカさかげんに呆れる。

 コロナ・パンデミックに於いても、バカな議論の繰り返しで、収束に向けての進捗が一向に進まない。世界各地でワクチンと治療薬の投入が始まり収束の兆しが見えてきたのに、我が国ではこれから治験を始めるという。人名尊重など口先だけだ。呆れる!

 政府は、外国製のワクチンを、国民全てに行き渡る量を手配したというが、本当に、遅滞なく手に入ると考えているのだろうか?遅滞なく手に入ると考えているならよほどのバカで、遅延を知りながの言動なら国民に対する裏切りである。

 ウィルス性感染症は、三密(アンミツではない)、マスクの着用、会食飲食の自粛等で回避できるものでは決してない。

 対抗にはワクチンと治療薬の投与しかない。・・・この事実は歴史が教えている。日本におけるワクチンと治療薬の開発の遅れは、政治家と官僚の無能と怠慢が招いた政治の失敗である事は明白だ。

 人類の暴走によって、地球環境は乱れに乱れている。大気や海洋が乱れ、気候変動の激化や廃棄物質による汚染の拡大している。この事は、微生物の変化を加速させて予期せぬウィルスや細菌の出現によるパンデミックが起きやすくする。

 対抗して終息させるには、ワクチンと治療薬の早期使用以外方法はない。有効な新薬の使用は如何なる国家でも自国民優先は当然であり、輸入に頼るだけでは必要な時に必要な量の確保が担保できない。真に日本国民の安全と生命を守ろうとするなら、効果の不明確な自粛、自粛、・・・自粛では無く、ワクチンと治療薬の<国内での>開発を全てに優先すべきだ。失政に因って多くの命が失われた。失政は取り返しがつかない。

 パンデミックは終りではない。<国内での新薬の開発>こそが、国民の安定した生活と生命を守る唯一の手段である事を認識すべきだ。

            福島 勇 ; 作家(主たる分野;理論生物学、理論物理学