原発の必要性

原子力発電・・・10年後の世界>R04-09-07

 今年の夏は電力需給の逼迫した日々が続いた。だがなんとか乗り切ったかに思える。しかし直ぐに冬が来る。極寒の冬を無事に過ごせるかどうか懸念される。電気製品の溢れた現代の社会で、電力が需要に答えられないとは笑止なことだ。先進国は電力源の選択を間違えている。

 10年後の世界は、50㌫以上の自動車が電動車輌となる。電力需要は現在の5倍ぐらいに成るだろう。太陽光発電風力発電、等々の所謂再生可能エネルギーでは賄いきれる量ではない。更にはこれ等による発電は自然を破壊し、野生生物の生存を大きく傷つける。

 大気中の炭酸ガスは植物に取って必要不可欠であり、植物は全生物の生存の基礎である。この為、脱炭素が必ずしも正しいとは言えないが、脱炭素を進めるなら、原子力発電しか無い。日本は早急に原子力発電の開発に進むべきだ。

 10数年前まで、東芝は世界最大の原子力発電建設事業者だった。だが大きな損失を出して原子力発電建設事業から手を引いてしまった。そして大きな未来を失った。失った最先端の技術が惜しまれる。

 電気の無い生活はどんなものか?・・・時々テレビが伝える悲惨な映像がそれを想像させる。燃料の心配が不要な原子力発電は、異常気象に因る洪水、干ばつ、地震による荒廃等あらゆる災害に対応できる。

         作家;福島 勇(主たる分野;理論生物学、理論物理学

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