北朝鮮の核ミサイル

   <題名;北朝鮮の核>R4-04-06  
 北朝鮮が新型弾道ミサイルの発射実験を決行した。報道によれば、最高高度6200㌔高角度ロフテッド軌道、約71分飛翔して北海道・渡島半島西約150㌔日本の排他的経済水域に着弾した。北朝鮮は、目標に正確に着弾したと報じた。通常軌道なら12,000㌔飛行可能であり、アメリ東海岸まで到達可能、核弾頭装着可能。・・・アメリカ全土が射程内に入り、核攻撃が可能と成った訳だ。
 だが、目標が、日本の排他的経済水域内だった事は、仮想敵国が日本であった事を意味する。現在、核保有国が配備している最大の核弾頭の出力は600㌔㌧とも言われている。これは、広島型の約30倍の破壊力を意味する。東京上空で爆発した1発の核弾頭で日本は壊滅する。
 迎撃ミサイルの撃墜率は100㌫では無い。更に、1発の核弾道ミサイルは10数発の擬似ミサイルと共に発射される為、核弾道ミサイルの完全な迎撃は不可能である。核兵器に因る攻撃を、通常兵器で阻止する事は不可能である。
 核には核を・・・・。核兵器に因る攻撃を阻止できるのは、核兵器に因る報復攻撃だけである。敵の核使用を阻止できるのは、敵国を焼き尽くすに充分な報復の為の核配備だけであろう。
 被爆を経験した我国において、死者を弔う事は当然だが、最優先事項は現在生きている人間の生命を守り生活の基盤となる資源を守ることだ。早く核3原則などの戯言を捨てて現実を直視して核弾頭弾道ミサイル原子力潜水艦を配備し、確固たる核報復力を整える事が望まれる。
            福島 勇 ; 作家(主たる分野;理論生物学、理論物理学


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