共存の崩壊;作;福島勇 (Amazon電子書籍)

 

共存の崩壊: The catastrophe on coexistence

共存の崩壊: The catastrophe on coexistence

 

 

   共存の崩壊・あらすじ

 

 ロシヤを脱出してアメリカに亡命していたウラジミール・オパーリンが、東京・日比谷公園で暗殺された。彼はソ連時代にKGB職員として多くの国際テロ事件に関わっており、現ロシヤ大統領ニキータ・ゴルバレフと中国、北朝鮮、韓国との関連を知り尽くした人物だった。彼の存在は、日本に関する重大な決定がアメリカに漏れ、日本に漏れる恐れがあった為の抹殺だった。

 日本は未だ、平和共存を目指して良好な外交関係の確率に腐心していたが、背後の世界では、中国国家主席コー・オートン、韓国大統領イ・テヴォン、北朝鮮首領キム・ソウンによって、南シナ海東シナ海日本海を支配し、そして日本を制圧するとする、彼らが結んだ密かな協定が既に動き出しており、日本を巡る軍事情勢が緊迫していた。

 ロシヤ、中国、韓国の支援を受けて核兵器とミサイルの開発を加速していた北朝鮮は、日本とアメリカを標的にして核弾道ミサイルの実戦配備に踏み切った。そして中国は、尖閣諸島の占領に踏み切った。これに対して、日本国首相は核ミサイルの使用を決定し、東シナ海に於いて中国艦隊を壊滅させるが、大陸と半島の日本に対する怨念は消える事が無かった。

 国家首脳達が己の覇権を求めて軍事行動を強める一方で、太陽が光度を増して放射エネルギーを強め、地球ではプレートの動きが強まり、温室効果ガスによる気温上昇と大気組成の変化のために、気候が変化し、海洋が変化していた。この為、海洋微生物相が変化していた。

 変化した北極海の海底で、撃沈された原子力潜水艦が撒き散らした核燃料と核弾頭が放つ放射線によって、氷床下の海底で、五万年の時を経て<バクテリアX>が蘇った。、海洋生物のほどんとに無害だが、哺乳類の血液を凝固させ死に至らせるこのバクテリアは、魚貝類や軟体類等の20パーセントに蔓延し、そして人類に侵入を開始していた。海洋性食料資源の汚染は、人類の生存にに重大な結果を及ぼす。戦争等やってる時間はもう残っていないのだが、・・・・・・・・・・。