マスコミの暴走・・・世論操作

<題名;マスコミの暴走・・・世論操作>R3-2-08 

 森オリンピック組織委会長の発言を巡って日本がゆれ、世界が揺れている。一番の問題は女性蔑視発言だというが、果たしてそうだろうか?

 性差別を無くすという事は社会全般、国会議員、都会議員等、その他諸々の団体において男女同数とするなどの数字の問題ではない。性を考慮せずに能力を査定し、適材適所で職務の遂行に当たる、という事であろう。当然職務に関する発言の自由は保証される。

 森氏の発言は、女性役員に対する苦言と言えるが、議事の進行方法とか態度とかに対してであって、内容には言及していない。この様な事に苦言を呈したと言って果たして女性蔑視と言えるだろうか?

 然し、街で拾った一般人の意見としてマスコミが伝える内容は、森氏を痛烈に批判する声だけである。彼を擁護する声は一つもない。・・・・実に不思議な事だ。マスコミによる世論操作の可能性が懸念される。一部政治家とマスコミによる世論操作なら、日本社会はとんでもない迷走を始めたことになる。造られた民意は危険である。

 近年、危険な兆候が多く散見される。<民意>と言う旗印を掲げてマスコミから政治家ヘの転身が目立つ。政治家、事業家等、大きなプロジェクトの遂行に責任ある人達が、マスコミが造る<世論>と其れに因って作られる見えない権力に纏わりつかれて、本当の道を見失う事は国民にとってたいへん不幸な事だ。

            福島 勇 ; 作家(主たる分野;理論生物学、理論物理学