混迷の新型ウィルス対策

題名<混迷の新型ウィルス対策>R20-12-28  

 新型ウィルスの変異株が侵入して日本の防疫対策は混迷の度を深めている。日本では、政治家、官僚、マスコミが、その対策を巡って右往左往しているが、彼等の言う対策には効果は無く、今後も新型ウィルスは日本の各地で、変異したウィルスも加わって拡散を続けるでしょう。

 ウィルス感染症は、マスク、手洗、行動の自粛等で防ぎきれるものではありません。封じ込めるにはワクチンと治療薬の開発しかありません。天然痘がそうであったし、インフルエンザにしても、麻疹にしても、なんとかパンデミックを抑えているのはワクチンと治療薬があるからです。マスクや手洗いや訳ありげに気に大声を上げる野次馬のおかげではありません。

 新型ウィルスに関して、欧米、ロシヤでワクチンの接種が開始されたのに、どうして日本では未だにその気配さえ無いのでしょうか?日本では、政治家、政府官僚、マスコミ、医師までもが副作用の危険性を論じて実施に動こうとはしていません。

 程度の大小を無視すれば、副作用はどんな薬剤にもあります。特殊体質の人に起こる副作用を問題視するあまり、ワクチンと治療薬の早期使用を遅らせる事は、国民を絶望の淵に追い詰め、国家を衰退の道に追い込むことになります。これは、政治と行政の失策であり、あまりにも無責任な権力の放棄です。

 

            福島 勇 ; 作家(主たる分野;理論生物学、理論物理学

 

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